2006年1月納入 |
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立正大学様にVR遠隔教育システムを導入いたしました。 |
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立正大学様の大崎キャンパスと熊谷キャンパスを結ぶ遠隔授業システムが富士通株式会社様から納入されるのを機に、そのシステムとリンクしたVRによる遠隔教育システムを導入いたしました。 弊社製VRソフトウェア「オメガスペース」の機能を最大限に活用し、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)を装着した体験者がVR空間で授業の様子や、資料画面などをインタラクティブに操作しながら授業に参加できるほか、同一のハードウェアを用いて体験者同士での空間共有、協力作業も可能となっています。 |
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HMD,サイバーグローブを装着したVR授業体験者 |
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遠隔授業体験者はHMDを装着して授業を体験します。視界前方には、「学生視点からの教師・板書画面」、「教師用PC画面」、「教師が提示する紙資料画面」の 3つの画面を配置。この3つの画面はVR空間内に独立した画面として表示され、体験者はサイバーグローブ、ゲームパッドを使用して、空間内の自由な位置にその画面を配し授業を受けることができます。HMDを装着したまま振り返ると後方には、実際に授業を受けている学生の姿の実写画面(カメラBによる画像)が配置されており、より臨場感をもって授業に参加することが可能となっています。 (平成18年3月1日現在、特許申請準備中) |
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HMD表示イメージ |
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単に授業を受けるだけでなく、HMDを装着した体験者同士で同一空間内において協調作業を行うことが可能です。現状では実験的なコンテンツとして、大崎・熊谷でそれぞれHMDを装着した体験者がテーブルをはさんで向かい合い、チェスの駒を動かすといった実験を通して臨場感通信の可能性追及も行います。 |
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VR空間内協調作業イメージ |
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今回のシステムで立正大学様は、遠隔教育の本質(バーチャルであるということ)をより強化し、実空間では不可能なコミュニケーション、情報提示を行うことでより有効な遠隔教育の手法を確立し、また、本来はeラーニングには向かない体験学習や実習といった実物に触れる必要のある教育手法、また、協調作業など他者とのコミュニケーションが必要となる教育分野において、VRによる遠隔教育の可能性を実験的に追求していきます。 さらに、この実験を追求し発展させることで、現在社会問題となっている「不登校児童」や「引きこもり児童」等が、家にいながらにして学校にいるような感覚で授業に参加できるようになり、まったく学校と接点がなくなっている現状を回復することができるようになります。このことが、将来的に学校に登校する、社会へ参画するという在るべき姿を取り戻す有効なトレーニングになることが期待されています。 また、同校地球環境科学部では、従来、土木建築、都市計画などですすめられてきたGIS(地理情報システム)の応用を、環境科学・環境工学の分野へ押し広げていくためのツールとして用いられるほか、「ユビキタス学習」など、様々な応用分野での展開が検討されています。 |
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VR遠隔授業システム本体 |
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■ 3Dコンテンツ「キャンパスウォークスルー」 上記システムと同時に、熊谷・大崎の各キャンパスを忠実に再現した立体映像コンテンツを導入させて頂いております。HMDを使いヘッドトラッキング付で、校内を見学したり、上空から施設の配置を確認したりすることが可能です。また、オープンキャンパス等での施設説明・見学に用いられており、2カ所に分かれたキャンパスを効率的に紹介して頂くことができるようになっています。 |
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熊谷キャンパス |
大崎キャンパス |
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●本システムに関するお問い合わせは、 担当営業またはセールスプロモーション課までお願い致します。 |
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