しゃべりだすと止まらない人がよくいる。1つのテーマから次々にリンクして延々と
話が続くのである。本人は気持ちよくしゃべっているのだろうが、聞いている方はかな
り厳しいものがある。
若いうちは誰かが
stop
をかけてくれるのだが、地位が高かったり
するとなかなか
stop
をかけられなくなる。
私はカラオケには行かないのだが、「あの人
は、マイクを持ったらはなさい」などとよく聞く。
これもしゃべりたがり屋の一種だろ
う。
そもそも人は何故こうも話したがるのだろうか?
「自己顕示欲」?
「自己の正当性を他人に伝える」?
否、私はもっと根源的な理由、すなわち本能に近い何らかの欲求があるのではないか?
と思う。
何らかの「気持ちいい」ことが起こっているのではないだろうか?と思う。
ここからは、私の推測になるが、人が声を出す時は、喉の奥にある声帯が振動し,
その
振動が空気を伝わり音として口から発せられるのである。
問題はこの振動にある。
この
振動が実は脳のある1
部分を振動させ刺激して「気持ちいい」快感になっているので
は
ないだろうか?
たいていの動物も喉をなでると気持ちよさそうである。(わが妻は、くすぐったがる)
これがもし正しいとすると、本人にとっては、人が自分の話を聞いていようがいまい
が、
あまり関係はなくなる。(まあ、聞かれてないというのは、ちと寂しいけど・・・)
本人は、しゃべることによって脳のマッサージをしているのである。
カラオケでマイク
を持って歌うことも同じ。こう考えてみると、長いスピーチを聞いている時も,
「ああこ
の人は今、脳のマッサージをしてるんだなぁ〜」と妙に納得してしまう。
今に「脳内
マッサージ機」という首輪のような機械が商品化されるかもしれない。
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